たなかしのである。
きょうのひとことではなく、AKIRAさんのアルバム解説でもない、
ひさしぶりに言葉を打ち込んでいるブログだよ。
今は、12月2日、あ!朝の5時55分だ!
パッと時計見たら5時55分だったよ!
先ほど、北島三郎さんの「祭り」を聴いていたら地震が起きたよ。
先月2年ぶりの個展をしたんだよ。
はじめての個展をしたのと同じ、
いつもお世話になっているギャラリー犬養さんで。
今回の個展は、テーマを定めることなく、
ただただ作りたいものを作っていった感じ。
最初はネアリカで埋め尽くした小部屋をつくろうと思っていたけど、断念した。
忙しくて出来なかったというのは、とても言い訳しているようでなんだかイヤだけど、
なんだかんだで、AKIRAさんのアルバムデザインに奮闘しすぎた今年の夏だった。
個展をやろうと決めたのは5月末。
その後、英語アルバムのデザイン変更が何度も起こった。
何度泣いたことか…。
そして、新曲のアルバムのデザインもあったから、この期間に2枚の制作。
なかなか頑張ってきたと思う。
がんばることが素晴らしいのかというと、そうでもない。
がんばらないのが素晴らしいのかというと、そういうことでもない。
がんばった先にあるのは達成感かな。
がんばっていないのに、良いものできちゃったときも嬉しいものだ。
「ガーディアンズ」のデザインはまず、3月22日にスリランカにいるAKIRAさんから
「ワンピース風のアニメ描ける?」と最初にアニメで行こうという要望があった。
「私はアニメを描けないから、AKIRAさんがイメージを描いてよ。AKIRAさんが描いたのを構成したい!」と返信したんだけど、
「しのもワンピース風の画風で描けるんじゃねえの?」とさらなる返信がまいりましてね。
んじゃあ、考えてみるか…
私は描く以前に、キャラクター設定をどうしようか非常に悩みすぎて、
これをAKIRAさんに見せたら、AKIRAさんが描いてくれることになった。ホッ。
AKIRAさんが海外滞在中に描いて6月15日に送られてきたのが下のイラスト。
この日同時に、勇者の日のシンボルマークのデザイン作成依頼も来ちゃったんだよ。
ということは、個展をやると決めてから、勇者の日のシンボルマーク作成やフライヤーやチケットや申込みページをつくったんだよ。
すごいな、がんばったな、私。
ってことで、
AKIRAさんが海外滞在中に描いて6月15日に送られてきたのがこのイラスト。
っていうか、勇者の日関連の制作で6月が終わった。
ひとつひとつキャラクターを分解して、線を描いていこうと、
このときまだIllustratorを使いこなせなくてめっちゃ大変だった。
一本一本の線を描くのに一日一日が過ぎて行った。
キャラクターをしのがアレンジしてもいいということで、
いろんなキャラクターをお借りしてイメージを構成した。
かわいくなっちゃった。
そしてキャラクターを描く。
同時に、英語アルバムに中国語訳を入れたいというAKIRAさん。
しかし、私のIllustratorは中国語が使えないので新しくするしかない。
今後のためにどうします?と伝えたら新しいIllustratorを買ってくれた。
そこからIllustratorを使うのがめっちゃ楽しくなって、
キャラクターを描く練習に自画像を描いたり、
AKIRAさんやとーるさんやPICOさんを描いた。
AKIRAさんのところには、こんな色味で表示されたようだ。
これを見たAKIRAさんが、英語アルバムをこれにしよー!!って言ったのが、7月24日。
ここから英語アルバムが先に発売になるということで、
英語アルバムのデザインを模索したんだったよ。
浮世絵っぽいのにしようか?とか、いろいろ悩んだ。しかし技術が足りない。
日本っぽさという要望であったから、こんな感じのも作ってみたけど、
「なんだか借り物のようだ。
しのは良いものを作らなきゃ生きている意味がないんだよ!
世界にAKIRAの何を伝えたいのか。
もっとも重要な作品なんだ。
もっともっと新しいしのの世界を創造せよ!
進化を止めるな。
ジャパニメーションと浮世絵の統合!
もっとジャパニーズアニメでキャラクターをそれぞれのページに入れてつくって!」
という要望があり、
前半の部分は納得したが、最後の2行のところね。
この短期間では無理だ。
そして英語と中国語歌詞でいっぱいなのに、キャラクターまで入れちゃうと読みにくくなってしまうじゃないか…
と言ったんだけれどね、各ページにキャラクターを入れるならば、ストーリー性があったほうが良いんじゃないかって、考えたんだよ。
そして描いていった。
しばらく考え、考えたものを制作して、
「どうなりましたか?」と、AKIRAさんからメールが来たから、
考えていたことと、それまでに描いたものを添付して送ったら、
「キャラクターは無しにしましょう」と電話が来て、
でしょ!絶対むりやわ!
ってなった。
AKIRAさんのアルバムをはじめて海外に出していくのに、
AKIRAさんの顔がわからないのって、微妙じゃないか。
もう、言うとおりにしていても良いものが全くできない。
自分が良いと思うように作ってみよう!!
そして、AKIRAさんには強気で行こう!
と、制作して出来たのが先ほども出したこれ。
すべてに和紙のテイストを入れた。
最初から今回の言葉はこれでいきますって連絡が来ていたら、
素直にそのまま入れていたと思う。
しかしサイドキャップの言葉を何にするか連絡がなかったから、
私に考えろって言っているのだろうと思って考えてしまった。
AKIRAさんがこのアルバムで伝えたいことは、
・人類の根源的なこと。
・あなたは大切な存在であるということ。
・家族があなたをどれだけ守ってきたかということ。
・どんなに辛い思いをくぐっても、それは今のあなたに必要だったということ。
・きみは素晴らしいんだ!ということ。
と話していた。
私は「無数の愛を受け継いできみはここに在る」というような意味の部分の、
「You are made of infinite love from many links.」にした。
私はAKIRAさんの作品を私の意見でコントロールしようと思っているのではない。
今後もともに作品をつくっていく上でAKIRAさんとは向き合う必要があるため、
妥協しなかった。
私は自分が感じていることに妥協したくない。
我慢してなんでもいいってやるつもりないし、出来ない。
これから100年以上残っていくもの。
それをデザインする責任が私にはある。
ただただ楽しんでやっているのではない。
イヤだったら辞めればいい。
楽しいだけではないけれど、これからもとことんデザインを考えてみたいんだ。
サイドキャップの言葉の話し合いは、
「私はこれこれこういう理由でこのほうが良いと思うんだ」と伝えたことで、
AKIRAさんは納得してくれて決まった。
大切なのは、自分の意見が通ることより、
お互いに納得するまで向き合って進めていくことだわ。
結果的に英語アルバムのデザイン入稿したのは9月30日。
約2ヶ月、ずっと模索状態だった。
最後はデレゲートしてもらえたのでよかった。
続いてはガーディアンズだ。
AKIRAさんから、小樽で撮影した写真がカッコいいからこれで1枚作ろうよ!と提案があった。
ビジュアル的には良いけれど、曲を聴いたイメージとはちがう。
すでにこのAKIRAさんからの提案があった時点で、最初のキャラクターには戻らなかった。
私の中では、水彩画のデザインにしようかと思っていた。
少し描いてみたんだけど、なんかちがう。
「今回は曲を聴いた印象を絵にして、そこから歌詞カードや盤面や、ケースに良いところを抜き取ってみるのをやってみたいのだがいかがだろうか。
そして、AKIRAアルバムの中では初めての蛇腹の歌詞カードにしようと思うんだ」
「うん、いいね!やってみて!」
と許可をいただき、一気に3日間で描きあげ、制作した。
めっちゃ嬉しかったのは、AKIRA音楽プロデューサーの隆介さんに、
「今までのAKIRAアルバムの中で一番好きなデザインです!」と仰っていただけたのがうれしかった。
そんなこんなで、ガーディアンズのデザインを入稿出来たのが、11月4日。
え、個展はじまるの、15日なんですけど。
14日搬入なんですけど。
そんな感じで出来たのが、
ママが手伝ってくれたネアリカ用のうずうずのおかげで、とてもPOPな感じにできた。
今回の個展の情報は、facebookのイベントページにこまめにアップしていた。
そろそろ眠くなってきたから寝る。
8:08だ!!
続きはそのうち書くであろう。
まとまりなく、ただただ書き連ねただけ。
読んでくださったのなら、ありがとう!!
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