ラベル

2012年4月16日月曜日

~ 私は私である ~


I am that I am. 天上天下唯我独尊。
という言葉が頭に浮かんだ。

先々週も素晴らしい方々とお逢いした。
投稿に時間が経ってしまったな。

先日の東京の出来事を綴った~東京メトロ~に、作品づくりにおいて他人の目を気にしている自分に気付いたと書いたが、
はたして、芸術家という者にとって他人の目を気にするという行為はいけないことなのだろうかと考えていた。
良い悪いの判別をするのがナンセンスなのだろうが、その判別という行為も〝一般的に考えて"が奥に潜んでいる。

芸術家とはなんなんだ。なんとも抽象的になってしまう。

私は、「誰かが喜ぶ絵を描けたら、嬉しい」という素直な気持ちがあると気付く。

芸術家は自らの世界を情熱的に表現して、創るのが止まらない!くらいの勢いを持っているものだ。
じゃないと芸術家ではない。と私は定義付けをしていた。


しかし私は描けない時がある。
描けないなんて私は芸術家にはなりきれない、とか自分の在り方に納得出来ないでいた。

絵を描くのが好き!

本当に好きなのか?

正しく言うならば、自分が描いた絵が好き!なんだろな。

描きたくて描きたくてたまらない!勝手に手が動いちゃうの!というのではないんだよ。
だから勝手に手が動いちゃうのって言う草間彌生さんにはすごく憧れる。彼女は彼女で幻覚幻聴と絵を描くことで戦っているのだけれども。

今、お兄ちゃんの愛犬の絵を描いているんだけど、可愛すぎるその写真から、絵にすると何だかぬいぐるみみたいになってしまっている。
描きながら悩み中。
まだ納得いかない。
24時間芸術家で居続けることの出来る芸術家はいない。インスピレーションを受けて筆を走らせているそのときが芸術家である、とある本に書いてあったっけな。
なんというタイトルの本だったか思い出そうとしてるのに、ぜんっぜん思い出せない。思い出せなくて本屋さんに行った。

描けない時があってもいいのではないか?
描けないときは、本を読んだり料理を作ったりすればいいのではないか?
許すという行為を自分にもしてみよう。

ありのままの自分を許してみよう。ポジティブに。

自分の内から出てくる感情。
それを優先して行動を起こす。

私はこの行動の仕方を実験してみている。

近年いろんな書物に書かれている(もしかしたら近年以前からかもしれないがそこまでいろいろ読めていない)
「自分の内なる声(あるいは魂の声)を聞いて行動すると自然と自分の欲しいものが手に入ったり、見えない力にサポートされる」みたいなことが書いてある。
経験しなければ100%まで信じることが出来ないが、本当にそうなのかなと、その生き方をやってみている。


やってみたらいろんな素晴らしい経験がここ2週間で起きている。
本に書いてあるのは満更ウソじゃなさそうだ。
偶然に見えて偶然じゃなく、自分が引き寄せているが、それはみんなが私に素敵な情報をもたらせてくれているからだ。
すべての存在にみなさまに感謝します。

最近、自分の口から出る言葉を口から発した時に、あ、私はこう思ってるんだな。とか
自分じゃない誰かが私の中から話してくれているような不思議な感覚に陥る。

先日も先輩の紹介で初めてお会いするかたに私の名刺をお渡しし、自分が何者か説明をする。
個展はやらないの?と訊かれ、描いてその都度プレゼントしているんで、手元に残らないんです。
プレゼントして喜んでもらえるとすごく嬉しくて。と伝える。
以前なら、え、まぁ…とかしか言えずでなかなか会話というものが苦手だったが、ここ最近、自分じゃないようだ。

「それはとてもすばらしいね!僕もそうだよ。自分がつくったものをすごく気に入って手離したくない!って思ったりするんだよね」
「あ!わかります!」なんてやりとりを、なんと江戸から続く唐紙屋の唐紙師としてしまった。は~
すごい人と想いを共有するなんて私すごいと興奮してしまった。


私が描いた絵で食べていけたら…と思う部分もあるけれど、プレゼントという形が好きだ。
お金というものを頂くのはなんだか気がひける。
だから私の好きなお菓子のRITZクラッカーをプレゼントしてもらえたら嬉しいな。
さらに言えば、うちの畑でとれた野菜持って行きんしゃい。ばーちゃんありがとう!そんなやりとりに憧れる。

その唐紙屋、唐長さんの工房に先輩とお邪魔した。http://www.karacho.co.jp/
建築家の先輩が「いい経験になると思うよ」と先輩のお仕事に同行させてくれた。

唐長は創業寛永元年(1624)より続く日本唯一現存する唐紙屋。
江戸時代から代々受け継がれてきた板木にひとつひとつ手仕事で和紙に文様を写し取る。
唐紙は襖紙や壁紙として用いられている。

お香の香りたちこめる工房で心が洗われるような感覚がした。
そしてスタイリッシュな空間。

光によって
観る角度によって 
無限の表情をもつ唐紙。

さまざまな文様の唐紙を見せて頂いた。
さまざまな文様の意味を説明してくださる。

渦を巻いているものや、四角が組み合わさっているもの
南蛮七宝文様 角つなぎ 組紐

無限につながってゆくもの
すべてはひとつ そのように感じる。

世界を駆け巡りシルクロードを伝わってきた文様。
死生観を表しているそうだ。

一度死んで再生する。

偶像崇拝の禁じられたイスラム教のモスク。
可視的物質世界を超えて広がる無限のパターンを構成しているアラベスク文様からも唐紙に繋がってきているのだろうね。

唐紙師のトトアキヒコさんは奥さまである11代目の千田堅吉氏の長女千田愛子さんとともに現代における唐紙の可能性を広げていっている。

昨年、護王神社に奉納されたトトさんご夫婦の「イノチノヒカリ」という作品は、生命の繋がりと世界平和をテーマにつくられたそうだ。

「以前、オノヨーコさんの作品を観に行ってね。その時、白いキャンバスに一本だけ線が描いてある作品があったんだ。
この線は非常に大きな円の一部です。と書いてあって、それを見た瞬間、心打たれたんだ。」

トトさんの作品はオノヨーコさんからインスピレーションを受けて出来たものだそうだ。

青に染まり
愛に染まる
青はとこしえ

青は世界を紡ぐ色だとぼくは思うのです。
青く輝くこの地球、たかくたかく青い空のもと、煌めく天空の青は、
宇宙の青にも繋がり、いつも世界をつなぐイノチノヒカリと言える。(『護王』第108号より引用)

この作品は指で何度も何度も和紙を染め無数の点をたらしこみ混ぜ合わせている。
指で染める回数は五万回以上にも及ぶ。
「馬鹿だと周りから言われることも、続けていくうちに馬鹿じゃなくなるんだよ。馬鹿も続けていけばいつか認められる」
トトさんのこの言葉が印象深かった。

トトさんご夫妻の作品「イノチノヒカリ」は以下のHPで見ることが出来ます。
http://blog.goo.ne.jp/kiratoto/e/fb47113b156224df26e7da34ff75eb2c


唐長さんにお邪魔した後、先輩とランチをしていた際に、そうそう!こんな面白いことしている人がいるよ!
と、山さきあさ彦さんというアーティストを教えてくれた。
教えてくれた日には山さきさんは京都の梅小路公園で手づくり市に参加されていたので行こうと思った。
この日、職場に退職願も出しに行かねばならなかった。

ランチを終え外に出ると雨が降ってきた。
先輩と別れ、駅に向かう。傘は持っていなかった。

コンビニで簡易傘を調達しようとも思ったが、コンビニがないまま駅に着いた。
土砂降りに遭遇しなくて幸いだった。

職場に行くと、偶然私をとても評価してくれていたエリアマネージャーのおっちゃんがいた。
店長はちょうど休憩中で居なかった。

「しの!もう戻ってこなくていいからな!ほんまにいいときに辞めたわ!どんどん変な方向に行くわ!この会社!
わしが辞めたら株を買い占めて会社を変えるねん!」と威勢の良い声で言ってくる。たまに聞き取れない。

4月からの営業対策を見ていると本当にいいタイミングだったと感じる。
そんな会話をしていると店長が休憩から帰ってきた。

退職願やら名札やら名刺やらすべて提出・返却してきた。
あと明日大きい木枠を取りに行っておしまいだ。
もう行くことも無くなるだろうな。おそらく。

エリアマネージャーと食事の約束をして店を出た。
まだ天気はあまり良くなかったので梅小路公園の手づくり市はあきらめて帰ることにした。

インスピレーションを受けて筆を走らせているそのときが芸術家である、と書いてあった本を探しに駅前の本屋さんに行ってみた。

背表紙たちとにらめっこ。

ぐるぐるまわり、以前欲しいと思っていた本に出逢った。
東京でお世話になったかまじいの家の屋根裏部屋の小説家の彼が、本を書くときに人物像の参考にしているんだと言っていた石井ゆかりさんの12星座シリーズの本。
小説家の彼は、「興味のある星座の本を集めてて・・・」と言って5冊ほど本棚から持ってきた。
その中に私の水瓶座の本は無かった。
「言った後に、しまった!と思ったよ、水瓶座に興味ないわけじゃないよ!」と必死になっている。
みな思い思いに射手座や双子座など読んでいて、みんな面白そうだった。

そんなことがあり、本屋さんで水瓶座の本と出逢った。
帯に書いてある言葉を読み、ひとり本屋で笑いが止まらない。

「 宇宙人とも友達になれる。 」

あ、これは買うしかないね。って少しめくり、手にして再びはじめの目的の本を探して回る。
石井ゆかりさんの本は占星術だけど、占いって感じではなく、星たちと私たちの関係を見て説明してくれているような。
ん、それって結局占いなのか????石井さん自身、占いは信じるべきではないと思いますと書いているのが面白い。


かまじいの家の住人らと話してから、血液型占いと占星術って全然違うものなんだなって思うようになった。
それは地球が誕生する前から星たちは存在していて、その星たちの影響は少なからずあるでしょう!と思うのだ。

占いを信じきることはしないが、なるほどなーわかるわかる。という程度でいいのだと思う。
信じるべきものは自分のインスピレーションや直感じゃないかな。
しかしそこも過信しないように注意が必要かもね。

それこそ、バシャール氏の言う毎瞬毎瞬ワクワクすることを選択するということに繋がるな。

結局探していた本は見つからず、また他にも気になった本を手に取りそれらを購入した。

先日友人から勧められた本を買ったのに、また本を買ってしまった。
私を呼ぶ本たち。
しかし、悔いはない。

本を読み出すタイミング。

買ったのに、ちょっと入りが難しく感じて閉じたままでいても、他の本を読んだり違うことを勉強してから買った本を読み出すと、
内容が繋がったりして自分に入って来やすいことがあることに気付いた。
なのですぐに読まなくても買ったことを後悔しなくなった。

船に本を持っていって、ひたすら本を読みたいとも思っている。
出発まで一ヵ月を切った。

無我夢中でひたすら絵を描く ということができない私は、もしかしたら、
まもなくすると絵ではない違う道、もしくは絵から派生した新しい自分の道が現れるのかもしれない…なんて思った。

本屋の下にはドラッグストアーがあり寄ってみると、いつも使う化粧水や乳液の詰め替えパックが売っていた。
この詰め替えパックはなかなか出会わないうえ、ここでは値引きがされていたので、船旅用に大量に購入した。
なかなかツイている。いいねいいね。

次の日、何気なく山さきさんのホームページを覗くと、大阪の富田(とんだと読む)で個展しているとあり、
しかも翌日ワークショップ開催とあってすぐにギャラリーに連絡した。

やさしい声のギャラリーのオーナーさんは、定員に達しているけど、簡易の椅子で良ければどうぞと言ってくれた。
これまたほんとにツイている。

その近況をfacebookに書きこむと友人が、
富田のKAKURAというお店で働いていたよ。いろいろなことをしているお店だからぜひホームページ検索してみてね。と。

素敵な情報がどんどん舞い込んだ。

山さきあさ彦さんは私の好きな色づかいで作品を作っている。
HPのご本人のプロフィール写真はシュールなかぶり物を着ている。
http://www.ac.auone-net.jp/~asahiko/about/

私はこういう世界が大好きだ。大好物だ。
ぜひこのかたと繋がりを持ちたいと思い、ワークショップを楽しみにしていた。

そしてKAKURAさんのHPを見て驚いたのはオーナーさんは私の出身大学の大先輩だったこと。
みなさん素敵にご活躍されているのね~私も頑張らなきゃって思った。http://www.kakura.in/

HPに最初に出てくるのは

〝生きることを楽しむこと〟

〝感性が磨かれること〟

〝自然に感謝すること〟

〝KAKURAは、そんなことに気付く 「ものづくり」 「時間づくり」 に取り組んでいます〟 

という言葉たち。
東京の旅から帰ってきてちょうどそういうことを考えたりしていたのでズキュンときた。
コンセプトがとても素敵で洗練されている。
私の友人はこんなに素敵なところで働いていたのだねーと羨ましくもなった。とてもとても。

こちらのお店もワークショップの後にお邪魔してみようと思った。

30分ほど早く行けばちょうどいいかな?と思って早めにワークショップのギャラリーに行くと
すでにご近所のおばさまや、小さい女の子とおかあさんとかが作り始めていた。
お、作者の山さきさんはこんなかたなのね!とドキドキしながら、自分で使う布を選び、小さい女の子の近くに座った。

仕事を辞めてからちびっ子と関わるのが久しぶりだったため、とても嬉しかった。
これなぁーんだ?とその子は自分のカバンにつけているキャラクターを見せてきた。
こ!これは!うちの店にあったジュエルペットと言うカードゲームのキャラクターではないか!と心の声。
「ジュ、ジュエルペット!」と答えると、お母さんが「さすが!この子まだうまくジュエルペットと言えないんです。笑」と仰っていた。

室内ゆうえんちで働いていた成果がこんなところに現れたよ。と面白かった。

さぁ、どんなヘンテコぬいぐるみを作ろうか。ボタンを選ぶ。布を選ぶ。
ボタン好きにはたまらない。ボタンがいっぱいだ。
布を選びながら山さきさんに話しかける。

作っていると小学生の女の子とお母さんが来たり、
近所の小学生の男の子がひょろっと現れたり、
想像とは違ったアットホームな印象を持った。

周りの方々もなかなかチャーミングな作品を作っていた。

先生!先生!とみんなが山さきさんを呼ぶ。

ある種不気味な(ごめんなさい!)それでいてチャーミングで可愛いぬいぐるみを大量に作って個展をしてワークショップをすると、みんなから先生と呼ばれるんだな。
不気味なことも(すみません!)続けていると形になるというところでは草間彌生氏に通ずる部分があるなぁと思った。
唐紙師トトさんの言葉と同じだなぁと思った。

「私は何を続けてゆく?」

まだはっきりしていない。しかし、はっきりしていなくても焦らない。
ベストなタイミングですべての物事はやってくると信頼してるから。
ワクワクすることを毎瞬やって行けばいろんな可能性に繋がってゆくと思うから。

もくもくと不気味なぬいぐるみを縫い続ける。
私の分身。海外でこの子と写真を撮るのよもくもく。
そんな感じで作っていく。

布やボタンを選んだり山さきさんに話しかけたりしたから時間が足りなくなりそうだった。

小学生の女の子のおかあさんがなかなか面白い。
作品を作り終え、このおかあさんと話す機会があった。
フリーの編集者だそうだ。これまた面白い繋がりだ。
娘さんは手芸も好きだが映像を作るのも好きで紙をとめるクリップを使った映像を作ったりしているらしい。
どんな作品なのか分からないが、その子と何か映像を作れたら面白いな、なんて思った。



 

不気味に作ってみた。
「思考する者」というタイトル。宙を見てなにか考えている。
口は鳥さんのボタン。えくぼもつけた。
私がいつも付けている黒いリボンもつけたよ。

みんなで出来たぬいぐるみを並べて写真撮影。
みなさまハイセンス!でした。
横型の写真がどうしても縦に回転してしまってうまく貼れない。
不器用だなわたし。

ギャラリーのオーナーさんにも名刺をお渡しした。
どんどんへんなことやりなさい!って言ってくださった。
個展の最終日だったので、山さきさんの奥さまも搬出のためにいらした。
奥さま美人で可愛くて素敵な方だった。奥さまともお話した。

つぎつぎと参加したおばさまがたが帰っていき、搬出作業が始まっていたのに山さきさんに話しかけてしまった。
リスペクトしています!facebookでお友達申請してもいいですか!!!みたいな感じに告白した。
快くOKしてくださった。

私は興奮しながらギャラリーを後にした。

その後KAKURAさんにお邪魔した。
オーガニックカフェを併設している工房でありショップという空間。
ケーキと珈琲のセットを注文し、お店のお姉さんに私の友人の名前を出し、紹介してもらってお邪魔しました。と伝えるが、
お姉さんは友人のことを存じていないようだった。

ケーキと珈琲を待つあいだ、作品を眺める。
赤と黒のレザーの作品がかっこよくて、赤色好きな彼の顔を思い浮かべていた。

お姉さんはオーナーの石原ゆかりさんに友人の名前を伝えてくださり、
HPを見て憧れていた石原さんとお話しすることが出来た。
なんともツイてる私!!

石原さんは「DESIGNER’S FILE 2012」という日本のデザイナーを紹介する本にも登場するくらいビッグなお方だ。
こちらの工房では陶芸スクールやレザースクールなど行っており、ちょうど自分で器を新しく作りかったからまたベストなタイミングで情報が入ってきた。


近頃、自分でつくった器に自分でつくった料理を盛るのが好きなのだ。
ん、この写真は横型なのにうまく貼れた。
←このひじきを盛っている器は自分でつくったもの。








そして今月17日には「おはなしの時間」という語りと朗読のイベントが開催されるようで、和蝋燭の灯りの非日常感たっぷりの中で怖いお話を聴くみたいだ。
早速予約させて頂いた。怖い話!寝れなくなったらどうしよう!そっか。寝なければいいんだな。
語りのタイトルが「生霊」って!そっから怖い。うふふ。

そんな感じで石原さんとお話していると、私の胸につけていた山さきさんのブローチの作品に気付き、ワークショップに行ってきた話になった。
うちの息子も行ってきたのよー、と石原さん。そっか、ひょろっと現れた小学生の男の子は石原さんの息子さんだったのか!
息子さんは写実的なしぶい作品を作っていた。

お店のお姉さんは山さきさんと同じ大学出身で、私やKAKURAを教えてくれた友人と石原さんも同じ学校出身というこの繋がりに不思議な縁を感じた。

石原さんは日本全国マチオモイ帖というプロジェクトについて教えて下さった。http://machiomoi.net/index.html
マチオモイ帖とは、クリエーターたちが各々のふるさと、田舎、ゆかりのある町について思いの丈をみっちり詰め込んだ世界に一冊のノート。愛が詰まっている。
石原さんは富田町のことを描いた〝とんだ帖〟をつくっている。

私はこの日はじめて富田町に訪れた。
古い町並みが残っていて川も流れていて大きな建物も多くなさそうで、道を一本しか歩いていないが、富田という町を好きになった。

ケーキと珈琲を美味しく頂いた。
facebookで石原さんのページを見つけていたので、興奮しながらお友達申請してもいいですか!!!と告白して快くOKしてくださった。
やさしいかたばかりだ。

石原さんは私と一日違いのお誕生日なので、石原さんも宇宙人と友達になれるのかな、と一人で思っていたのでした。

その後、週末は彼と一緒に過ごし、何かあったら互いに駆け付けることの出来る程よい今の住んでいる距離がいいのだなと気付いた。
広島県福山市への移住計画はパラレルワールドのもう一人の自分に任せることにした。

そして富田町に住んでみたいとも思ってきた。
また晴れた日に富田の町を歩いてみようと思う。