先日、クマキリ賞の会場でフライングフォーラムのフライヤーを受け取り、
オープニングに、「この砂赤い赤い」という映画も流しますということで、
シアターでフライヤーを受け取ったことと、映画上映という2つの情報から、
勝手に私は、
国際芸術祭の映像の人たちの集まりなのかな?
映像のことで何かヒントを頂けるかもしれない♪
と思って行ってしまったのだ。
フライヤーを読んでも、先入観は消えなかった。
思い込みってすごいね。
そしたら思いっきり札幌国際芸術祭のことやん。
私は夏に海外に行っていたのと自分の個展に気持ちが向いていたので
芸術の森と、近代美術館を見ていないから、なんとも言えない立場だ。
会場に入る前に、AKIRA師匠のライブで出会ったオジサマとまたもやバッタリ遭遇。
実は、先日のミスユニバース北海道予選の時にもバッタリ遭遇し、一緒に見たのだ。
私の個展にも来てくださったし、
ペットの遺影だったらこの子が描くよ!と口コミしてくれているようだ。
生存しているペットさんも描きますよ。
私を可愛がってくださっていてありがたいのなんの。
それにしてもなんだろう、この連チャンな遭遇。
以前、このオジサマにチェコに行きたいって話していたら、
今回は後輩にチェコ語を専攻していて、チェコの文化も研究していたという男性がいるから今度紹介してくれるってことになった。
そしてここではオジサマを通して、北大の名誉教授さんや、アートサロンを経営していらっしゃる女性などとも繋がった。
なんだか自分に起こる出来事がめまぐるしい。
さて、このフライングフォーラムだが、
市はまだ2017年の開催を公式のものとして発表してはいないのだが、
市民の側からの視点で分析するという目的の今回のフォーラムだった。
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第1部「アートの観点から振り返って2017へつなげよう」
パネリスト
美術家 阿部典英さん
北海道大学文学研究科 博士/教授 北村清彦さん
札幌国際芸術祭2014地域ディレクター 端 聡さん
札幌国際芸術祭2014アソシエイト・キュレーター 四方幸子さん
コーディネーター
札幌芸術の森美術館 副館長 吉崎元章さん
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決算がまだなので、推定の経済波及効果だそうだ。
私がニュアンスを間違えてとらえている可能性もある。
そう、ところどころしか書いてない。
北村さん:
60年代から半世紀かけて札幌で芸術祭をしたいと言っていたから、
今回の開催はアートの人間にとっては成功と捉えている。
札幌以外の地域にもアートを広めていきたい。
平成23年に今回の計画が始まった。
500m美術館が国際芸術祭に含まれているのか不安だけど北海道にこんなアーティストもいるんだ。と伝えられたかな?
30年、50年と続けていくことを考えなきゃと思っている。
自分は道外の出身なんです。
発展。
阿部さん:
札幌の歴史の中に位置づけられると思っている。
33年前に札幌でトリエンナーレをやったが、3回で終わってしまった。
それはお金が足りなかったことや、インターネットが無く、海外とのやり取りが電話のみで大変だったってこともある。その当時から見ると、今回はとても良かったんじゃないか?
チカホ(地下歩行空間)も500m(500m美術館)も通路だから来場人数はアテにならないよね。
個人的にだが、500mはとても良かった。近美(近代美術館)はちょっとがっかりだった。
市民ギャラリーが使えなかったことと近美が半分しか使えなかったのは残念だ。
吉崎さん:
どこで何を見たら芸術祭を見たことになるのか分からないという声が多々ありましたが、場所はどうなんでしょうね。
四方さん:
すべてを見ることが芸術祭なのではないと思う。
すべてを見てという強制はどこにもないし、無理ですよ。回るのが難しいこともある。
端さん:
今回の場所割りは良かったと思う。
その場でしか見れないもの、点在してるって良いと思う。
道外40%は珍しい数字。(← 私は何が道外40%なのかがわかっていない)
海外の雑誌にも紹介されている。
そこで今後伸びしろがある芸術祭は札幌国際芸術祭と言われている。
これからが期待できる。
阿部さん:
数だけで見ず、数字の中身を分析すべしと思う。
場所は離れ過ぎると見にくいと僕は感じる。他にもいい場所がある。
北村さん:
美術館から飛び出してみんなが見れるようにっていうつもりが美術館に戻るという矛盾になった。
テーマは良かったと僕は思うよ。
吉崎さん:
どうすれば市民がもっと興味を持つのかと考えています。
四方さん:
道路なども使いたかったのですが、規制が多く使えない場所が多かったです。
ここだけの話、実績のあるアーティストならできるってこともあります。
あと予算が全然足りませんでした。
スケジュールと予算が自由にできなく、出来ないことが多くて諦めた部分が多々ありました。
メディアアートはアートとして認めないっていう雰囲気もあったかな。
予算があればチカホの壁も使えたかな。
阿部さん:
札幌らしさをどうして探さないのか。
なぜ札幌国際芸術祭を行うのかの意義付けが曖昧。
テーマのことだけど、「都市 と 自然」というより「都市 の 自然」という感じがした。
自分の周りに見た?と訊くと「いや。俺カンケーないもん」という人が多かった。
地元のアーティストとどう結びつけるか。
全ギャラリーが協力体制になるかどうか。
端さん:
今回、地元アーティストは20名参加している。
少なくないと思う。
など。
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第2部「市民の関わりの観点から振り返って2017へつなげよう」
パネリスト
ギャラリー門間&ANNEX オーナー 大井恵子さん
札幌国際芸術祭2014チーフ・プロジェクト・マネージャー 小田井真美さん
北海道教育大学岩見沢校准教授 芸術・スポーツビジネス専攻芸術文化政策研究室
ミン・ジョンキョンさん
SIAF編集局/サカナ通信 代表 山田愛衣さん
コーディネーター
北海道新聞文化部次長 古家昌伸さん
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小田井さん:
いやぁ~広報はいろいろな角度から一番意見が多かったですね。
大変でした。みんなにブラック企業だとも言われました。
いろいろ試しました。練りました。努力しました。
今回、行政が力を入れると言っていた。
創造活動の環境整備のための札幌国際芸術祭。
札幌に広報の力が無い!ってことが分かったのが成果だと思っています。
ミンさん:
私はほとんど全く芸術祭の運営などには関わっていないので、客観的意見を述べたいと思います。
7月19日の土曜日から始まった芸術祭ですが、今回学生を連れて21日の海の日に研修として芸術の森に行くことにしたんです。8時30分に駅に待ち合わせをしたんです。なんでこんな朝早くからなんだって学生にぶーぶー言われもしたんですけどね、“国際”というんだからさぞかしたくさんの人で賑わうだろうからってことで、行きました。
芸術の森に着くと、だっれもいませんでした。学生たちには顔向けできない感じでしたが、一番になって良かったねって言ったんですけどね、ビックリしたのがボランティアの方たちが開館10分前を過ぎてもギリギリまで打ち合わせをしていることですね。慣れていないからしょうがないとは思うのですが、ありえないことです。
ボランティアが業務をこなすのにいっぱいいっぱいだった感じですが、どんどん慣れてきて来場者に自分なりに説明できるようになっていたのは良かったなぁと思いました。
札幌市は運営スタッフがどれほどの人数必要かなどの、マネジメント面の予測が全然出来ていません。
今回はボランティア1人が10人分の仕事をしていたと思います。
みんなボランティアはがんばっていましたね。
大井さん:
17のギャラリーが連携して盛り上げようと様々なことをいたしました。
2017年の国際芸術祭に向けて、市が動き出す前に私たちが勝手にテーマを決めて進めていこう!という勢いです。
小田井さん:
福岡のトリエンナーレを参考にしたいと思い、先日福岡に行ってきました。
福岡では美術館が主体となっているようです。
大井さん:
札幌国際芸術祭は、芸術“展”ではなく、芸術“祭”なので、みんなで盛り上がっていきたいですね。
などなど、
ノートに書いたことを書いてみました。
勿論みなさんもっといろいろなことを仰っていたのですが、これだけでごめんなさい。
来場者数165名ほど。
最初に書いたオジサマや、ここで出会った名誉教授さんたちと食事に行きましょうと言うことになり、少人数での飲み会なんだなと思い、お言葉に甘えてついて行ったら、パネリストさんたちもいる全体の飲み会と合流になって、マジか!!って私は驚き、
しかも、みんなもう埋まっていて、席を空けていただいたら、
なんと、第1部のパネリストのみなさんの前やし!
彫刻家の阿部典英さんの真向かいやし!
隣はオープニングの映画の監督の早川渉さんやし!!
私は自分の強運に恐くなった。
そしてここで、私はビールを一口飲んでから、
(人見知りと緊張のあまり、アルコールを摂取してからっていう私はまだまだ青いな)
自己紹介をして、
「私はこれから海外に移住して自分の経験を増やそうと思っています。海外から何らかの形で2017年の芸術祭に関われたら最高やなと思っています」
なぁーんて言ってしまった!!!!!!
阿部さんのお隣に座っていた端さんは「そのアツさが良いんだよ」と仰ってくださった。
その後、私は端さんに正直に言ってしまった。
「地元アーティストの参加20人はもっと増えていったら良いなと思います」と。
これに対し、端さんは
「これは海外で見ても4%で高い方なんだよ!」と。(4%だったかな?あやしい記憶)
私と阿部さんで声がそろってしまった。
「なんでそんなに他と比べるんだよ」
「なんでそんなに他と比べるんですか」
私は恐らく今回、映像関連のイベントだと勘違いをしないで、
国際芸術祭の集まりだとはじめから分かっていたら来なかった。
だって、正直言って興味なかったもん。
あ、いっちゃった。
札幌国際芸術祭とかどうでもいいと思っていた。
在住アーティストたちはほとんどがそう思っているかもしれない。
わからへんけど。
なんで興味ないんだろう。
他人事って感じだからかな。
なのに、ここにいるんだよ、私。
何かに導かれているとしか思えないんだよ。
私は札幌出身であり、アートに関わる人間として、今後この札幌国際芸術祭に何らかの形で関わっていくからここに居るんかなって思った。
アーティストが作るからアートっていうわけじゃない。
例えば、台湾のじいちゃんが描きまくった村。彩虹眷村。
ただのじいちゃんだ。
なのに、海外からもたくさんの人が集まってきている観光名所だ。
こんな感じでさ、アーティスト云々じゃなくて、一般の人たち、子どもたちでわいわい描いたりしていけばいいんちゃうかな?とも思ったり。
あ、やってるか、参加型プロジェクトとか。
あと、感じたのは、北海道以外の人たちが札幌を盛り上げようと関わってくれたんやなぁ~と、いうありがたさね。
札幌の芸術祭なんやから札幌の人たちががんばればええやん!と思っていたんやけど、
札幌のエンジンをかけるために、いろんなところからいろんな人たちが関わってくれたんやね。
ありがとうありがとう。
ざっと海外と比べるのではなく、海外を直接観て、体感して、
札幌だから作り上げることの出来る国際芸術祭となっていくように私が関われたら。という理想。
第1回の後の集まりに偶然でも遭遇してしまったからには私にとっても何らかの伏線となるということなのだろう。
これから30年50年と続けていくことを目標としているようなので、私は生き字引になる可能性もある。
でも、
“地元の為に”とか、“地域活性化”とか、
はっきり言って、それは私はどうでもいいのだ。気にしていたら自分のことができなくなるから。
“地元の為に”とか、“地域活性化”とか、
それはキュレーターさんとかボランティアの方々がやってくれたらいいのだ。
その中で誰かが札幌のこれからのアートの為に、たなかしのという存在をひろって、
私をもてあそんで愛でてくれたら最高やなぁと思う。
あと、
批判とか意見とかって誰かが行動してくれたから出来ることなんだなって思えた。
誰も何もしない状態だったら批判もないし、もちろん発展もない。
みんなみんなありがとう。おつかれさまでした。
どうしたらより良いものになっていくのか。
良い案があればみんなでシェアできるようになれば良いと思う。
作り上げていこうとしているのは、みんな同じ血の通った人間なんだもんね。
なんでここまで資料をスキャンしてやってるんやろね、私。あはは
とにかく、すべては良い方向に進んでるってことじゃない?(✿´◡`✿)ノ