というタイトルの曲が師匠の曲にあり、
ライフシアターというアルバムのなかに収録されている。
全曲解説からそのまま添付しよう。
5. これが最後と知っていたなら
「If I knew it would be the last time」(これが最後と知っていたなら)ではじまる「Tomorrow Never Comes」(決して明日はこない)という詩がNYで起きた911テロの追悼集会で朗読された。
「911テロで亡くなった若い消防士が生前に書き残した詩」といわれていたが、
作者はノーマ・コーネット・マレック(Norma Cornett Marek)という女性だった。
彼女は二児の母親だったが、離婚によって二人の子供を強引に夫に連れ去られてしまう。
親権は彼女にあったので、警察や支援者たちとの子供を捜すのが、わからない。
二年後、突然長男サムエル(10)の訃報が届く。 サムエルは川で溺れている子供を助けようとして自分も溺死してしまったのだ。
彼女はその悲しみを詩に書いた。この詩は一九八九年に発表されたが、その十五年後(二〇〇四年)、作者はガンによって六十四歳で亡くなる。
この詩を翻訳した佐川睦(さがわむつみ)さんも、姉が脳の細胞が徐々に機能を失う難病で亡くなり、その想いから翻訳したという。
なぜか今回の新曲は「死」や「今を生きる」や「残された者の気持」などをテーマにしたものが多い。無意識のうちにそのようなメッセージが集まってくるのか、死者たちが「これを歌にしろ」と催促してるのか。
オレ自身、祖父母や両親、親友や仲間たちなど、たくさんの死をくぐってきた。
病死にしろ、事故死にしろ、自殺にしろ、死者たちのメッセージは変わらない。
「生きろ!」
ということだ。さらにいつ死が訪れても後悔しないように、
「全力で今を生きろ!」
と言っているようだ。
ノーマの詩にインスパイアされ、自分の言葉で歌にした。
ボサノバっぽいマイナーバラードのメロディーにばっちりはまったのよ。
なんだか時間の流れが早くって、
時間の流れというより、
うねり?
時の流れが加速しているね。
思ったことの現実化が早くなっている。
あれ、どうなってんだっけ?と思ったことの答えが
ちょっと時間が経てば目に入ったり耳にしたりするようになってきている。
場合によっては思ったすぐ後に答えが現れる。
なんかこわい。覚醒って感じ。
そういえば たなかしの という存在そのものが覚醒剤だって言われたっけね。
半年前の自分は今の私を想像できなかった。
(頭が青くなるとは思っていなかった)
半年後の自分も想像できない。
(半年後は頭が何色かわからない)
想像のつく自分でいたくないという思いもある。
もっとギラギラしていたい。
私はルーティン化されたものは大嫌いで、常に変化を求めている。
明日は何が起こるかわからない。
来年のことはもっとわからない。
やりたいことはあるけどね。
来年は師匠の作品集、最高なものを創るってことは決めている。
自分の心の変化に自分が追いつけないこともあった。
しかし、最近は自分の感情に素直に従って行動できている。
自分の思いに忠実に動く。
ひとつひとつ。
駐車場の空いてるとこに停めようとしたら
私がほしいAUDI TTの古いカタチの車の横だった!
やっぱりTTが愛車になるときが近づいている!!
ここから撮影してもよくわかんないけど。
「これが最後と知っていたなら」
変化の早い私だから、
来年にはどこにいるか何をしているか生きてるかってわからない。
だからもしかしたら札幌に帰ってきてから
毎年出展しているネアリカ大会や燐寸アート展も、
私は今年を最後にするかもしれないと思ったの。
と思ったらさぁ、
ちゃんと作品づくりに向き合おうって思ったんだよね。
ライブの写真もさ、
その時、そのメンバーで集まって出来上がる空間ってもう二度とないんだよね。
その瞬間にしか撮影できない写真。
移りゆく風景写真もそうだ。
二度と同じ写真は撮れない。
その時の自分にしか創れない作品がある。
師匠がニューヨークで扉とか廃材をかき集めてペンキで描きなぐった作品も、
当時あらっぽかった若い師匠だったからこそ絶妙なペンキの混ざり具合の作品となっている。
今の性格がまるくなっちまった師匠にはもう創れない作品だ。
本人も黄金時代って言ってるし。
私の絵画も、高校のころに描いたような作品はもう出来ない。
こんなやさしい絵、もう描けない。
じゃあ、今の私にしかできない作品はなんだろう?
って考えるのは あんまりおもしろくない。
創りたい!!
創らなきゃ狂っちまう!!
って思った時に、
なにふりかまわず創ればいい。
そうして創って、できた後に
「あの時の自分にしかできなかったな」
「まるで何かに操られていたかのようだ」
そう思うときがくるだろう。
「これが最後と知っていたなら」
これが最後と知っていたなら
眠るきみのとなりで祈った
これが最後と知っていたなら
朝まできみを守った
これが最後と知っていたなら
ドアを出てゆくきみを引き止め
これが最後と知っていたなら
ずっと抱いていただろう
失くして人は気づく
その愛の大きさに
だけどそれはもう二度と還らない
通り過ぎ 人はわかる
その日々の大事さを
だけどそれはもう二度と
くりかえせない
これが最後と知っていたなら
きみと海に夕日を見にゆき
これが最後と知っていたなら
たくさん思い出をつくる
これが最後と知っていたなら
きみの透き通るような目を見て
これが最後と知っていたなら
愛してると告げただろう
誰にも明日がくる約束はできない
老人にも子供にもあなたにも
あなたの愛情を
惜しみなく与え尽くし
生きている喜びを伝えてあげて