私が札幌大谷高等学校附属中学校の美術コースに入学した当時は特進コースと音楽コース、美術コースの3つのコースが合わさり1つのクラス、1つの学年となっていた。私もそうだが、個性の強いクラスメイトの中で過ごした。
美術コースは5人。私は当時、絵を描くことよりも、木彫やクラフト工芸など立体作品を作ることが好きだった。
写真部にも入部し、自分でフィルムをつくり、モノクロ写真を撮り、酸っぱい匂いで充満した暗室で現像するという工程を楽しんでいた。
授業で作った木のスプーンに、木のお皿、木のペンケース。作ったはいいが、使い道に困っていた。