初めて一人で。バックパックで。
Wi-Fiが繋がらなくて宿がとれずに野宿したり、10Kgの荷物を背負い、ブリュッセルの雨の中を夜に1時間以上歩き続けたこと、深夜の特急で直角の椅子で寝れない夜を過ごしたこと。おじさんに濃厚なキスをされ股間を押し付けられたこと。
なかなか日本では体験しないことを体験した。
すべてが作品作りのネタとなる。
3週間、約54ヶ所の美術館や博物館、宮殿などを巡り、たくさんのものを見た。
英語なんぞ大の苦手だ。
成績も良くなかった。
旅する決意をしても、英語の勉強は全くする気が起こらず、どうにかなるだろうと思い、海外に飛び込んだ。
どうにかなるということはどういうことか。
実際に旅に出てみなきゃ分からない。
それは、どんなに片言でダメダメな英語でも、それを受け取ってくれる人がいてくれるということだ。
そんな考えたら分かるようなことも、旅に出てみなきゃ気づかなかった。
私が単語を並べて発するだけで、おばあちゃんが教えてくれてありがとうと笑顔を見せてくれたり、おぉ!ジャパンか!サッカーだな!と絡んでくれるおじさん。日本好きなんだよ!と、珈琲をご馳走してくれるカフェのオーナー。他にもたくさんの人たちが、愛情を示してくれた。
どんな旅だった?と訊かれたら、私は「人の愛に助けられる旅だった」と応える。
私を受け止めてくれる人たち。
本当に有り難くて有り難くて、感動して泣いてばかりだった。
たくさんの想いを抱いて、今回の旅を終える帰りの飛行機の中で感じたこと。
Facebookに投稿したものをこちらにも載せる。
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成田への飛行機の中のモニターで機体の下が映っている。
私が生まれた国だ。
私が今回の人生で生まれることを決めた国だ。
雲の上から舞い降りた。
緑豊かな国なんだ。
アスファルトの中でひしめき合う必要なんてないんだ。
私のことを待つ人がいる国だ。
そう思うとなんと愛おしいものなのか。
誰かと比べる必要なんてない。
私は私で3週間がんばった。
英語の苦手な私がよくがんばったよ。
自分で自分に拍手を送ろう。
成田に着陸したとき、涙が止まらなかった。
今回の旅でかなり鍛えられた。
でもまだまだ始まりなんだ。
いつでもここが始まりの場所。
きっかけはどこからともなくやってくる。
ごはんを美味しく食べられる。
なんて幸せなことなんだろう。
私を愛してくれる人たちがいる。
私の無事を想ってくれている人たちがいる。
私の帰りを待ってくれている人たちがいる。
なんて幸せなことなんだろう。
私はなんて幸せなのだろう。
おなかが痛くなるくらいたくさん食べることができる。
なんて幸せなことなのだろう。
飛行機の中ではほとんど眠ることが出来なかった。
個展に向けての準備をしていた。
旅をする前に思い描いていたものと、はるかに違う。
とても毒々しい、そして生々しい部分を表現することになりそうだ。
あんなに可愛らしいDMなのに。
自分でこんなに切り口が変わった自分に驚いている。
とりあえず、長文にならないようにこれくらいにしておこう。
可愛らしいDMの写真を載せておこう。
9月、札幌で個展です。
初めての個展です。
期間中は常に在廊の予定です。
気が向いたら、お越しください。
このときにしか、展示しないものばかりです。
このときにしか、展示出来ないものばかりです。
9月17日(水)~22日(月)13時~22時30分
ギャラリー犬養にて。
期間が短くてごめんなさい。
来年の夏はアメリカ横断に挑戦かなぁ。